体の脂肪はいざという時のためにエネルギーを蓄えるという働きがあるので、平熱の状態だと燃焼しにくい状態で“保存”されます。体を動かして体温が上がると、脂肪が溶けて燃焼しやすくなります。余分の脂肪を燃焼させてスリムな体型を取り戻すためには、まず最初に体温を上げて脂肪を溶かさなければなりません。このため、体を動かして脂肪を燃焼させるためには、20~30分ほどジョギングなどをして体温を上昇させて有酸素運動に切り替えさせなければなりません。有酸素運動をしなくても脂肪を溶かして燃焼させることができる方法が、サーモシェイプとハイフです。
サーモシェイプとハイフは、いずれも外部からエネルギーを与えて体内の脂肪の温度を上昇させて溶かすための装置です。ただし両者には脂肪に熱を加える仕組みや特徴の点で違いがあるので、目的に合わせて使い分けることが大切です。
サーモシェイプは40.68MHzのラジオ波(電磁波)を照射させて、内部の脂肪を溶かしてしまうための装置です。ラジオ波は体の深い部分にまで浸透することができ、広範囲にわたり脂肪を溶かす効果が期待できます。そのため、広い範囲の脂肪や内臓脂肪を効率的に除去ことができるという特徴があります。サーモシェイプは、お腹・背中・おしり・足・腕などについた大量の脂肪を取り除くのに向いています。
ハイフは4MHzの超音波(物理的な振動)を加えて皮下脂肪を溶かすための装置で、1.3cm以下の浅い部分で限られたエリアを集中して加熱することができます。ピンポイントで皮膚の浅い部分の脂肪を取り除くのに向いていて、広範囲の脂肪を除去することはできません。ハイフは顔のたるみなどのように、狭い範囲で脂肪を加熱させる目的で使用されます。
サーモシェイプとハイフは、いずれも熱で体の脂肪を溶かすという点は同じです。それでも、加熱することができる範囲や深さに違いがあるということを理解して、上手に使い分けをすることが大切です。”