骨気とは、骨に負荷を与えることで新陳代謝を担っている骨芽細胞を活性化させて骨を強くする韓国の民間療法です。この骨気(コルギ)の歴史は、およそ400年前まで遡れます。骨芽細胞を活性化し、骨の中にある骨髄でより多くの血液をつくることで、冷え性や貧血など婦人科系の病気を治すことが目的でした。それが最近では韓国女優がやっている美容法として広く知られるようになっています。
美容に効果があるということで、具体的にどのような変化が出るのかというと有名なのは小顔効果です。なぜ骨に負荷をかけることで小顔になれるのかというと、骨の周辺には血管もありますしリンパ管もあります。そのリンパ管にはいくつか役割がありますが、そのひとつが細胞の代謝で生まれた老廃物や水分、最近などを回収して排出を促すことです。
老廃物や余計な水分というのは、排出されずに残るとむくみの原因となります。ですから、顔が大きいと感じている人は、骨気を受けてそういった成分を排出できれば、顔のむくみが解消されて以前よりも小顔になったように見えます。もちろん、骨の形までは変えるわけではありませんから、どこまで小さくなるのかは人それぞれです。それでも血流が悪くて老廃物や水分が流れにくい女性であれば、かなりの効果を期待できます。
骨気を行うにあたって、未経験の人は骨に負荷をかけるときの痛みがどれくらいになるのかを心配します。それなりに力を込めて骨のある部分を押しますから、痛みは感じることはあります。しかし、打撲痕のように青あざができるまでの力は、めったにかけません。
もし、施術した箇所が青あざになっていたり、腫れてしまったというときには施術者が未熟である可能性が高いです。特別な資格を持たなくても、お店で施術ができますからろくに勉強をしていない人が担当していることもあります。そういうことを未然に防ぎたいならば、骨気の団体が認定をした資格を取得しているかを確認するほうがいいです。
また、自分で骨気をやってみることもできますが、適当に骨を押しても理想通りの小顔になるのは難しいでしょう。本でしっかりと勉強をしたり、スクールで学んでから試したほうが効果が期待できます。
そうして骨気を行った後、効果が出たとしてもそれはいつまでも続くわけではありません。食事をすれば水分を取り入れますし、老廃物は毎日生まれます。ですから、一度の施術で、数日から1週間程度です。なので、小顔を維持したいのであれば、継続的に骨気をやる必要があります。繰り返せば次第に効果が持続する期間が長くなるので、面倒がかからなくなります。
施術するにあたっては、歯の矯正を行っている人や妊娠中の人などは施術を避けたほうがいいです。それに美容整形でコラーゲン・ヒアルロン酸の注入などをやっていると、そちらの効果が消えてしまいます。お店に言っても、断られてしまうので事前に確認をしたほうがいいです。